2002World Rally Championship
  第30回 キプロスラリー 2002
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- 4月22日発行 -

2002年世界ラリー選手権第5戦
2002年プロダクションカー世界ラリー選手権第3戦

【4月21日(日) 最終第3レグレポート】
(総走行距離209.12km/内SS15〜SS20 距離 81.88km)
気温:15度〜25度 天候:くもり、雨
路面:ドライ、ウェット

「マールボロ三菱ラリーアート」
三菱ランサーエボリューションWRC
デルクール総合13位

プロダクションカー世界ラリー選手権
シリーズポイントで
三菱ランサーエボリューションの2台が1位


三菱ランサーエボリューションWRC
「マールボロ三菱ラリーアート」
F・デルクール/D・グラタルー
(写真:02.4.21 第3レグ)

 2002年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦キプロスラリーは4月21日(日)、最終日の第3レグを行い、リマソルにゴール。「マールボロ三菱ラリーアート」のフランソワ・デルクール(フランス)は総合13位でフィニッシュした。
 ラリーはマーカス・グロンホルム(フィンランド、プジョー)がコリン・マクレー(英国、フォード)を逆転し、今季スウェディッシュラリーに続く2度目の優勝。2位にリチャード・バーンズ(英国、プジョー)が入り、プジョーが第2戦スウェディッシュラリー以来、4戦連続のワンツーフィニッシュを飾った。 ドライバーズ選手権ではグロンホルムが31点とし、2位のパニッツィに11点のリード。マニファクチャラーズ選手権ではプジョーが68点とし、2位のスバルに41点の差をつけた。3位がフォード。三菱は今回ノーポイントで終わり、4位。
 今大会はプロダクションカー世界ラリー選手権の第3戦にあたり、ベテランのグスタボ・トレレス(ウルグアイ、三菱ランサー)が2位でゴールした。優勝はプロトンのカラムジット・シン(マレーシア)。3位は三菱ランサーエボリューションのルカ・バルディニ(イタリア)が入った。同選手権シリーズポイントではクリスチャン・ソルベルグ(三菱ランサーエボリューション)、ラモン・フェレイロス(三菱ランサーエボリューション)、そして今回優勝のシンの3人が10点でトップに並んだ。

完走率53%の過酷なサバイバルラリー終了
 今年も苛酷なキプロスラリーは参加車を次々とリタイアに追い込んでいった。初日のスタートを切った60台のうち、完走は32台。今年の冬が例年より厳しかったため路面状況が一段と悪化していた。また昨年の6月開催から4月に開催が変わったため、雨が降りやすい状況だったのもサバイバルラリーとなった一因。第2レグでは路面を水が流れるほどの土砂降りとなり、前日までの乾いた道は深い水たまりがあちこちにある水路と変わり、水が運んできた泥に覆われて凄まじい状況となった。最終日は雨は上がって太陽が照ったものの、路面はまだ乾かず大荒れのままだった。最終日もメカニカルトラブル、タイトコーナーでわだちにタイヤを取られて転倒する車が続出。サービスパークに入ってくる車も普段より格段に傷みが激しく、メカニック達は大修理とセットアップに大忙しだった。

デルクール奮闘、総合13位
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三菱ランサーエボリューションWRC
「マールボロ三菱ラリーアート」
F・デルクール/D・グラタルー
(写真:02.4.21 第3レグ)
 デルクールは悪路を走破して傷ついたマシンのダメージをいたわりながら完走を果たした。同じコースでのリピートSSとなった午後には、路面がクリーンになったため、デルクールは最後のアタックをしてSS18では3位のタイムを出した。
 「それにしてもタフなラリーだった。第2レグの豪雨の最中にワイパーの故障がなかったらトップ10入りは出来たかもしれない。とにかくキプロスのこの状況で走って、三菱ランサーについてまた数多くのことが解ってきた。次からのアルゼンチン、アクロポリス、サファリも過酷なグラベルラリーだから、今回の実戦データが生きてくるはずだ。今回出たトラブルを解明して、三菱ランサーが十分に競争力があることを早く証明したい」と話していた。

 今シーズンチームから初のリタイアを出し、厳しい結果に終わったが、「マールボロ三菱ラリーアート」のチームマネジャー、デレック・ダウンシーは 「トラブルなしでアタックできたSSでは悪くないタイムが出ている。技術的な問題がたくさん発生して、ラリー中にチームがやらなければならないことも多かった。パーソネンの走りは決して悪くなかったと思う。ちょっとしたミスでの横滑りでリタイアになってしまったのは本当に残念だ。アリスターはジャンプの後の着地でフロントにダメージがあったようで、その結果ギアボックスが壊れてリタイアしてしまった。デルクールは走り続けてくれて、トップ10まで後少しだった。残念な成績には違いないが、今年初のグラベルでいろいろなデータも取れたし、次のアルゼンチンに向けてきっちりテストを重ねる」と気持を次に向けて語った。

プロダクションカー世界ラリー選手権、
シリーズポイントで三菱ランサーエボリューション2台が1位

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三菱ランサーエボリューション
G・トレレス/J・デルヴォーノ
(写真:02.4.21 第3レグ)
 グループNのプロダクションカー世界ラリー選手権では、96〜99年のグループNチャンピオンのトレレス(三菱ランサーエボリューション)が2位。トレレスはパンクでトップとは7分以上の差がついていたが、さすがベテランらしさを見せて最終日には5分41秒5まで差を詰めて2位を獲得した。
 「今日はいくらか良かった。完走するのさえ大変なラリーだったけど、走り続けていればこうやってチャンスも生まれるものだね」とトレレス。 3位のバルディニは 「前にいたイリブを捕まえようと思ってプッシュしたけど、路面がラフだったからパンクしてしまって残念だ」と語った。
 初のグラベル戦で前日は総合2位だったドミトリー・イリブ(ブルガリア)は総合4位だった。結局、プロダクションカー世界ラリー選手権では上位10台のうち8台を三菱ランサーエボリューションあが占めた。

サバイバルラリーは、プジョーの1〜2フィニッシュ
 サバイバルラリーはプジョーのグロンホルムの勝利に終わった。キプロスラリー2連勝を狙い前日まで首位につけていたコリン・マクレーはSS16で横転しパワステを破損、グロンホルムに逆転され総合2位に後退、続くSS18でさらにひどく横転したため結局総合6位に終わった。路面が乾き始めた午後はミックスコンディションとなり、スタート順が大きく影響することにもなった。このわずかな違いで前日4位のバーンズが前日3位のトミー・マキネン(フィンランド、スバル)を最終SSで、わずか2秒2差で逆転。総合2位を勝ち取った。マキネンは3位でゴールし、今季は第1戦モンテカルロラリー以来の完走。ハリ・ロバンペラ(フィンランド、プジョー)は総合4位。そこから1分遅れでペター・ソルベルグ(ノルウェー、スバル)が5位。ソルベルグは午前中に横転しいったんアーミン・シュワルツ(ドイツ、ヒュンダイ)に逆転されたが、再逆転し振り切った。シュワルツは健闘のすえ7位。ロバンペラがマニュファクチャラーズ得点対象外のためヒュンダイはポイントを1点獲得した。初日に自身WRC初のSSトップタイムを出し乗っていたマルコ・マーチン(エストニア、フォード)は最終日のSS16で横転、パワステを破損し8位。

次戦は南米に舞台を移して、5月のアルゼンチンラリー
 WRC第6戦はアルゼンチンラリーが5月16日(木)〜19日(日)に開催される。キプロスラリーからのグラベルラリー5連戦の2戦目となるこのラリーはWRCで唯一の南米開催のラリーで、アンデス山中を走るが、キプロスラリーよりは高速のラリーだ。「マールボロ三菱ラリーアート」はレッキ走行の前に4日間にわたるテストを行う予定で、デルクールとマクレーがテスト走行を行う。 またプロダクションカー世界ラリー選手権第4戦も同時開催される。

 

■最終第3レグ終了時・総合成績(暫定)■

順位
ドライバー/コ・ドライバー
車両(WRC=ワールドラリーカー)
タイム
1
M・グロンホルム/T・ラウティアイネン プジョー206WRC
4時間21分25秒7
2
R・バーンズ/R・レイド プジョー206WRC
56秒8
3
T・マキネン/K・リンドストロム スバル・インプレッサWRC
59秒0
4
H・ロバンペラ/R・ピエティライネン  プジョー206WRC
1分18秒7
5
P・ソルベルグ/P・ミルズ スバル・インプレッサWRC
2分17秒9
6
C・マクレー/N・グリスト フォード・フォーカスWRC
2分45秒5
7
A・シュワルツ/M・ハイマー ヒュンダイ・アクセントWRC
2分47秒4
8
M・マーチン/M・パーク フォード・フォーカスWRC
4分22秒6
9
K・エリクソン/K・ターナー スコダ・オクタビアWRC
6分17秒7
10
G・パニッツィ/H・パニッツィ プジョー206WRC
8分12秒2
13
F・デルクール/D・グラタルー 三菱ランサーエボリューションWRC
12分17秒3
17
K・シン/A・オー プロトン・ぺルト(P1位,N1位)
30分52秒2
20
G・トレレス/J・デルヴォーノ 三菱ランサーエボリューション(P2位,N2位)
36分33秒7
21
L・バルディーニ/M・ムツァレッリ 三菱ランサーエボリューション(P3位,N3位)
37分45秒0
22
D・イリブ/P・シヴォブ 三菱ランサーエボリューション(P4位,N4位)
38分40秒3
23
S・ジルダスカス/J・サカラスカス 三菱ランサーエボリューション(P5位,N5位)
41分42秒8
24
B・コルヴォルド/O・フローネ 三菱ランサーエボリューション(P6位,N6位)
49分11秒6
2位以下のタイムはトップとの差
P=プロダクション世界ラリー選手権登録ドライバー
N=グループN

 

■2002年世界ラリー選手権シリーズポイント 第5戦終了時(暫定)■

●ドライバーズ
順位
ドライバー名(チーム)
ポイント
1
M・グロンホルム(プジョー)
31
2
G・パニッツィ(プジョー)
20
3
R・バーンズ(プジョー)
19
4
T・マキネン(スバル)
14
5
H・ロバンペラ(プジョー)
9
6
C・サインツ(フォード)
9
7
P・ブガルスキー(シトロエン)
7
8
P・ソルベルグ(スバル)
7
9
S・ローブ(シトロエン)
6
10
C・マクレー(フォード)
6
11
A・マクレー(三菱)
2
●マニュファクチャラーズ
順位
メーカー
ポイント
1
プジョー
68
2
スバル
27
3
フォード
27
4
三菱
6
5
ヒュンダイ
2
6
スコダ
0

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