2002World Rally Championship
  第52回 Neste ラリーフィンランド
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- 8月12日発行 -
2002年世界ラリー選手権第9戦
2002年プロダクションカー世界ラリー選手権第6戦

【8月11日(日) 最終・第3レグレポート】
(総走行距離362.77km /内SS6カ所(17〜22)距離94.36km)
気温:10〜25度 天候:晴れ
路面:ドライ


三菱ランサーエボリューションWRC2デビュー戦
パーソネンが総合8位でゴール
グループN/プロダクションカー選手権はともに
三菱ランサーエボリューションが1位


三菱ランサーエボリューションWRC2
「マールボロ三菱ラリーアート」
J・パーソネン/A・カパネン
(写真:02.8.11 第3レグ)

 2002年FIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦フィンランドラリーは8月11(日)、第3レグのSS(競技区間)6カ所合計94.36kmを行いユバスキラにゴール。「マールボロ三菱ラリーアート」のヤニ・パーソネン(フィンランド)は総合8位。マニュファクチャラーズ選手権エントリー車では7位、ポイントまであと一歩だった。アリスター・マクレー(英国)はSS18で右のリア・サスペンションを壊しリタイアした。
 ラリーは、マーカス・グロンホルム(プジョー)が2000年、2001年に続き優勝し、地元フィンランドで3連勝を飾った。グロンホルムは今季3勝目でドライバーズポイントを47点とし、コリン・マクレー(英国、フォード)との差を17点に伸ばした。2位にはリチャード・バーンズ(英国、プジョー)が入り、プジョーはワンツーフィニッシュで今季5度目となるマニュファクチャラーズポイント最高16点を獲得、ポイントを99点に伸ばした。シリーズあと5戦を残し、プジョーは2位のフォード(74点)に25点の差をつけた。
 グループNではフィンランドのヤッコ・ミエッティネン(三菱)が初優勝を飾った。第6戦となったプロダクションカー世界ラリー選手権ではアレックス・フィオリオ(イタリア、三菱)がトップでゴール(グループN3位)した。

最終日、スタートを切ったのは初日の半分36台

 最終日となる第3レグを迎え、初日にスタートした77台のうち最後のスタートを切れた36台が総走行距離362.77km、SS6カ所合計94.36kmを争った。最終日のSSは3カ所のコースを2回ずつ走るルート。日程こそ3つのレグでは一番短いが、この日もやはり思わぬハプニングやドラマがあった。

パーソネン快調な走り、8位でゴール
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三菱ランサーエボリューションWRC2
「マールボロ三菱ラリーアート」
J・パーソネン/A・カパネン
(写真:02.8.11 第3レグ)
 パーソネンのペースは最終日も快調だった。この日最初のSS17(11.80km)のケウルーで区間4位のタイムを記録。区間トップのバーンズ(プジョー)からも1秒1差の好タイムだ。その後も安定した走りを続け、C・マクレーのリタイアで順位を上げて最終的に総合8位でゴールした。
 「最初のSSはまさにすべてがかみ合った感じだったよ。何もかもが思い通りに行った。8位でゴールできてとてもうれしいよ。もちろんポイント圏内を目指していたけど、もうちょっとだったね。全体的には満足している。トラブルもなかったしミスもしなかった。車はラリーを通して完璧だったよ」とパーソネン。

マクレー無念のリタイア

 アリスター・マクレーはSS18で右のリア・サスペンションを破損してリタイアした。破損の後、スロー走行でラリーを続けることはできたが、後続のラリーカーが走ってくることを考慮し、チームがリタイアを決定した。

三菱ランサーエボリューションWRC2
「マールボロ三菱ラリーアート」
A・マクレー/D・セニアー
(写真:02.8.11 第3レグ)
 「SS18に入って3kmほど走ったところで車の後方で変な感じがした。車を止めてチェックしたら石がリアのウィッシュボーンのマウント部分に当たっていた。これでラリーを続けるのは難しいと判断してリタイアを決めた。こういう終わりになって情けない。でも車は進歩しているよ。今は次のドイツに気持ちを切り替えて、三菱ランサーエボリューションWRC2の真価を発揮して上位を狙う」。

 ラリーを終え、「マールボロ三菱ラリーアート」のチームディレクター、ジョン・イーストンは語っている。
 「三菱ランサーエボリューションWRC2がここで見せた性能には満足している。我々は確実に進歩していると言えるよ。フィンランドは厳しいラリーだが、ここでの車のパフォーマンス自体は期待していた通りだった。マニュファクチャラーズポイント獲得を狙っていたわけだが、それには順位があと一つだった。パーソネンのドライビングは地元だけあって良かった。安定して速かったし、車にダメージも与えていない。デルクールとマクレーの2台がリタイアしてしまったのは残念だが、フィンランドでのデータで次のグラベル路面へ向けての開発ポイントが明確になった」。

K・ソルベルグ、プロダクションカー選手権争いに浮上
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三菱ランサーエボリューション
A・フィオリオ/ V・ブラムビア
(写真:02.8.11 第3レグ)
 グループNは、三菱ランサーエボリューションが上位5台を占めた。優勝したミエッティネンは第2レグでトップに立ち、そのまま逃げ切り勝ち。才能の片鱗を見せた。
 プロダクションカー選手権(グループN、エントリーには年間登録が必要)で1位(グループN3位)のフィオリオは安定したスピードで走りきった。
 「以前最後に走った時よりずいぶんタフで難しいラリーになっていた。今はあんまり事前走行もできないから余計そうだよ。でも面白かった。いいラリーだったよ」とフィオリオ。
 クリスチャン・ソルベルグ(フィンランド、三菱)は選手権2位(グループN5位)で6点を獲得。ポイントを通算16点とした。
 ランキング首位のカラムジット・シン(マレーシア、プロトンPERT)は選手権3位(グループN6位)でゴールし、ポイントを28にのばした。
 プロダクションカー選手権は残り2戦、ソルベルグの追い上げに期待したい。

プジョーの牙城揺るがず、1-2フィニッシュ
 グロンホルムの勝利でプジョーは今季5勝目。グロンホルムも選手権トップを守った。プジョーは2位のバーンズとのワンツーでマニュファクチャラーズ選手権でのリードをまた一歩確実なものにした。まさにプジョーの一人舞台となったフィンランドラリーで、前日まで3位にいたC・マクレーはジャンプの着地の際の衝撃で水冷パイプが外れ、液漏れを起こし出火、SS20の後リタイアした。代わってペター・ソルベルグ(ノルウェー、スバル)がカルロス・サインツ(スペイン、フォード)の猛追を交わし3位でゴール。フォードは4位にサインツ、5位にマルコ・マーチン(エストニア)が入り5ポイントを獲得。サインツはSS18でフライングスタートし、10秒のペナルティーを受けた。サインツとしては15年ぶりのこのミスが、ソルベルグに逆転を許すことになった。トミー・マキネン(フィンランド、スバル)は見せ場のないまま6位。フレディ・ロイックス(ベルギー、ヒュンダイ)はパーソネンに敗れ9位。シトロエンはフィンランドラリー初参戦となったセバスチャン・ローブ(フランス)が10位、トーマス・ラドストロム(スウェーデン)は最終日のSS21で立木に当たりリタイアした。

次戦はWRC初開催!ドイツラリー
 WRCは次から2戦続けてターマックの戦いとなる。次戦の第10戦ドイツラリーは8月22日(木)〜25日(日)にドイツ南西部のトリエルで開催される。ドイツラリーは昨年までヨーロッパラリー選手権のシリーズだったが、今年からWRCに昇格した。各チーム、各ドライバーとも未知の領域だが、「マールボロ三菱ラリーアート」のデルクールは昨年フォードで参戦し3位に入賞している。



■最終第3レグ終了時・総合成績(暫定)■

順位
ドライバー/コ・ドライバー
車両(WRC=ワールドラリーカー)
タイム
1
*M・グロンホルム/T・ラウティアイネン プジョー206WRC
3時間17分52秒5
2
*R・バーンズ/R・レイド プジョー206WRC
1分27秒3
3
*P・ソルベルグ/P・ミルズ スバル・インプレッサWRC
2分49秒6
4
*C・サインツ/L・モヤ フォード・フォーカスWRC
2分53秒8
5
*M・マーチン/M・パーク フォード・フォーカスWRC
3分10秒0
6
*T・マキネン/K・リンドストロム スバル・インプレッサWRC
4分34秒1
7
S・リンドホルム/T・ハンタネン プジョー206WRC
5分36秒4
8
*J・パーソネン/A・カパネン 三菱ランサーエボリューションWRC2
5分55秒3
9
*F・ロイックス/S・スミッツ ヒュンダイ・アクセントWRC
6分07秒8
10
*S・ローブ/D・エレナ シトロエン・クサラWRC
6分13秒6
18
J・ミエッティネン/M・マルックラ 三菱ランサーエボリューション(N1位)
22分10秒8
20
A・フィオリオ/V・ブラムビア 三菱ランサーエボリューション(P1位,N3位)
24分49秒3
2位以下のタイムはトップとの差
*マニュファクチャラーズ対象ドライバー
N=グループN
P=プロダクションカー選手権

 

■2002年世界ラリー選手権シリーズポイント 第9戦終了時(暫定)■

●ドライバーズ
順位
ドライバー名(チーム)
ポイント
1
M・グロンホルム(プジョー)
47
2
C・マクレー(フォード)
30
3
C・サインツ(フォード)
26
4
R・バーンズ(プジョー)
25
5
G・パニッツィ(プジョー)
21
6
P・ソルベルグ(スバル)
19
7
H・ロバンペラ(プジョー)
18
8
T・マキネン(スバル)
15
9
M・マーチン(フォード)
9
10
S・ローブ(シトロエン)
8
11
P・ブガルスキー(シトロエン)
7
12
T・ラドストロム(シトロエン)
4
13
A・マクレー(三菱)
2
14
T・ガルデマイスター(スコダ)
2
15
K・エリクソン(スコダ)
1
●マニュファクチャラーズ
順位
メーカー
ポイント
1
プジョー
99
2
フォード
74
3
スバル
40
4
スコダ
8
5
三菱
7
6
ヒュンダイ
6

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